6L6GCシングルステレオパワーアンプキット TU-8200を組み立てる

ネット通販でTU-8200を購入しました。

ELEKIT製で、発売開始は、2014年1月、定価60,000円(税抜)です。

構成は5極管、UL及び3極管接続がジャンパにより選択できます。また、同系統の真空管(KT88、6550、EL34等)を調整無で差し替えて音質の違いを楽しむことができます。

配線は全てコネクタ接続の為、配線ミスがありません。

組み立て時間は、ELEKITホームページに記載されている通りで、約6時間でした。

以下は、製品概要と仕様です。(ELEKITホームページからの抜粋です。)

「製品概要」

パワフルでナチュラルな音質を持つ出力管6L6GCを使ったシングル動作のパワーアンプのキットです。出力管は類似管への差し替えに対応し、さらに挿入中の出力管に対して最適なバイアスに自動でセット。また、出力管の動作モードを簡単に切り替えることができ、この1台で真空管アンプの楽しさを存分に満喫していただける仕様です。

■新機能「アクティブオートバイアス調整機能」搭載
付属の出力管6L6GCの他にKT66、KT88、6550、EL34(6CA7)などが差し替えが可能です。
通常であれば、装着された真空管の能力を十分に引き出すためには、それぞれの真空管にあったバイアス調整が都度必要となりますがTU-8200では装着された真空管に対し、最適なバイアス状態に自動的に調整する新機能「アクティブオートバイアス調整機能」を搭載。これにより、簡単かつ手軽に真空管の能力をフルに引き出した音をお楽しみいただけます。

■3種類の接続方式を手軽に切り替え可能
パワフルな「五極管結線」、繊細な音が特徴の「三極管結線」、両方の良さを兼ね揃えた「ウルトラリニア(UL)結線」、これら3種類の出力管の動作モードを、ショートプラグを差し替えるだけで簡単に行えます。

■FETリップルフィルターを左右独立して装備
B電源には歴代のTUシリーズで培われたFETリップルフィルターを左右独立して装備。電圧管のDC点灯とのコンビでハムノイズを最小限に抑えています。また出力管のトラブルに備え、過大電流時保護回路が付いています。

■ワールドワイド対応の電源トランス
電源トランスの一次側は100V、115V、200V、230Vの4つの電源電圧帯に対応。海外での使用はもちろん、国内の200V電源を利用することも可能です。

■電導ロスが少なく放熱効果の高い、通常より厚い70μmの銅箔のガラスエポキシ基板を採用

■ヘッドホン端子を前面に装備

■パイロットランプの発光色はブルー、グリーンのどちらかお好きな色を選べます。

■回路部の大半を基板に実装。基板外との配線もコネクター方式で、はんだ付け初級者でも組み立て易いキットです。

【使用上のご注意】
**TU-8200でのKT120のご使用について**
KT120はKT88等の上位互換球で使用は可能ですが、ヒーター電流がKT88の25%増で消費し、電源の容量に余裕がなくなりますので、トラブルを避けるため長時間の連続使用はできるだけ避けるようにしてください。(とくに夏場の高温時など)
TU-8200の初期ロットの組立説明書には交換可能球にKT120を入れておりましたが、上記理由で現在は記載から外させていただいておりますので、ご了承ください。

「製品仕様」

・回路構成:
真空管シングル動作ステレオパワーアンプ(信号系は全段真空管構成)
信号系は全段真空管式
ジャンパープラグにて出力管動作モードを切り替え可能:
UL(ウルトラリニア)結線、五極管結線、三極管結線
アクティブオートバイアス回路搭載
MOSFET式B電源リップルフィルター搭載(左右独立)
出力管過大電流時保護回路搭載(左右独立)

・使用真空管:
[出力管]6L6GC×2本、[電圧増幅管]12AU7(ECC82)×2本
※出力管はEL34(6AC7)、KT88および同等管も使用可能

・定格出力:
8W+8W(6L6GC使用、UL結線時)、
8.2W+8.2W(6L6GC使用、五極管結線時)、
4W+4W(6L6GC使用、三極管結線時)
※いずれも8Ω負荷時

・定格入力:340mV(6L6GC使用 UL接続時)
・残留ノイズ:90μV(IEC WEIGHTING)
・周波数特性:12Hz~50kHz(-3dB)
・適合スピーカ:4~16Ω(4~6.3Ω、8~16Ωのレンジをスイッチにより切り替え)
・適合ヘッドホン:8Ω~1kΩ(ハイインピーダンス品対応、不平衡
・出力端子:
スピーカ出力:金メッキ仕様バインディングターミナル(バナナプラグ使用可)
ヘッドホン出力:3極標準(φ6.4mm)ジャック

・ライン入力端子:
RCAジャック ステレオ 2系統(INPUT1、INPUT2)
3極ニミ(φ3.5mm)ジャック 1系統(INPUT2側、3極ミニジャック優先)
・電源電圧:AC100V 50/60Hz(IEC規格3Pインレット式)
※組立時のはんだ付けにより、115V・200V・230V仕様に変更可能
・消費電力:60W(6L6GC使用時)、85W(KT88に交換時)
・本体寸法:W252×H156×D285mm(付属の真空管装着時、突起部を含む)
・本体重量:約6.6kg (電源コード含まず)

工作に必要な工具を準備する

「組み立て説明書」に記載されている”工作に必要な工具”を準備します。

パーツを確認する

梱包されているパーツを”パーツリスト”に沿って確認します。

プリント基板のカット

大きな1枚基板を、各ユニット別に分割します。

ユニット1を組み立てる

「組み立て説明書」に沿って順番にパーツを挿入、はんだ付けしていきます。

[1]抵抗を実装します。

[2]ツェナーダイオードを実装します。

[3]ダイオードを実装します。

[4]ブリッジダイオードを実装します。

[5]フォトカプラを実装します。

[6]ICを実装します。

[7]LEDを実装します。

[8]トランジスタを実装します。

[9]FETを実装します。

[10]真空管ソケットを実装します。

[11]PTCを実装します。

[12]フィルムコンデンサを実装します。

[13]電解コンデンサを実装します。

[14]ピンヘッダーを実装します。

[15]ボックス型VHコネクタを実装します。

[16]ジャンパープラグを挿入します。

真空管の動作モードは「TRIODE」、LEDの色は「BLUE」を選択しました。

推奨は、真空管の動作モードが「UL」、LEDの色は「GREEN」です。

ユニット2を組み立てる

ユニット1の組み立て同様に、「組み立て説明書」に沿って順番にパーツを挿入、はんだ付けしていきます。

[1]抵抗を実装します。

[2]フィルムコンデンサを実装します。

[3]ボリュームを実装します。

[4]3極標準ジャックを実装します。

[5]トグルスイッチを実装します。

[6]ピンソケット及びボックス型VHコネクタを実装します。

[6-1]ピンヘッダを実装します。

[7]L金具を取り付けます。

ユニット3を組み立てる

ユニット2にユニット3を取り付けます。

ユニット4を組み立てる

ユニット4を組み立てます。

[1]抵抗を実装します。

[2]コネクタを実装します。

[3]トグルスイッチを実装します。

[4]フィルムコンデンサを実装します。

ユニット6を組み立てる

組み立て説明書に従い、ユニット5より先にユニット6を組み立てます。

[1]3極ミニジャックを実装します。

[2]ピンジャックを実装します。

ユニット5を組み立てる

[1]L金具を取り付けます。

[2]ユニット5にユニット6を取り付けます。

[3]ユニット5にユニット4を取り付けます。

ユニット7を組み立てる

[1]ヒューズ及びヒューズフォルダ金具を実装します。

[2]ボックス型VHコネクタ7ピンを実装します。

[3]ボックス型VHコネクタ2ピンを実装します。

[4]スパークキラーを実装します。

[5]ACインレットを実装します。

ユニット1~7の組み立てを確認する

ここで、各ユニットの組み立てに間違いがないことを確認します。
これ以降、ケースに組み込んでしまうと確認出来なくなりますので入念に行う必要があります。
パーツの取り付け忘れ、取り付け間違い、取り付け方向の間違い、未はんだを確認します。

本体を組み立てる

[1]スピーカターミナルを取り付けます。

[2]ユニット5(ユニット4,6付)を取り付けます。

[3]ねじ付スペーサーを取り付けます。

[4]出力トランスを取り付けます。

[5]インシュレーターを取り付けます。

[6]ユニット7を取り付けます。

[7]ユニット2にスペーサーを取り付けます。

[8]ユニット2を取り付けます。

[9]出力トランスのコネクタを接続します。

[10]電源トランスを取り付けます。

[11]電源スイッチの接続ケーブルと電源トランスの入力コネクタを接続します。

[12]ユニット1に出力トランスと電源トランスのコネクタを接続します。

[13]ユニット1を固定します。

[14]上シャーシを取り付けます。

[15]ボリュームツマミを取り付けます。

[16]LEDマスクを取り付けます。

私は、両面テープを使用しました。

[17]フロントパネルを取り付けます。

[18-1]背面パネルにラベルを貼ります。

[18-2]底板にラベルを貼ります。

[18-3]上シャーシにラベルを貼ります。

[19]真空管をソケットに挿します。

完成です。

動作確認

「組み立て説明書」には”動作チェック”項目が記載されています。

内容的には、音源とスピーカを接続してスイッチを入れる”と言ったところです。

事前に電圧を確認するような項目は記載されていません。

電源を入れて、異常が無ければ音を確認します。スピーカ出力とヘッドホン出力の確認、インプット1とインプット2の確認と言ったところです。

「出力管動作モードの確認」

このキットは、出力管の動作モードを”5極管”、”UL”及び”3極管”から選択できます。最終的には、試聴により好みのモードを選択することになると思います。ここでは動作の確認のみを行いました。

(1)電源を切り、しばらく放置してから真空管を抜きます。<やけどに注意!!です>

*電源コンセントも抜いた方がより安全です。

*真空管を抜いた状態で電源を入れないこと。
(2)フロントパネルと上シャーシを外します。<感電やショートに注意!!>

(3)動作モードを変更します。

ユニット1の出力管ソケット付近に赤色のジャンパ左右それぞれにあります(計2か所)。

ピンセットやラジオペンチを使用して引き抜き、”PENTODE”(5極管接続)、”UL”(ウルトラリニア接続)、”TRIODE”(3極管接続)にジャンパ接続を変更します。

(4)上シャーシとフロントパネルを取り付けます。

(5)真空管を挿し、電源を入れ、動作を確認します。

上記(1)~(5)をジャンパ接続”PENTODE”、”UL”、”TRIODE”で行います。

「他の出力管で動作を確認」

このキットは、6L6GC以外の出力管(KT88、6550、EL34等)を再調整無で差し替えるだけで使用できます。

手持ちの出力管「5881(6L6WGC)」、「KT88」および「6550」で問題無く動作することを確認しました。

*真空管の交換は、電源を切り、しばらく放置してから行います。

*真空管を抜いた状態で電源を入れないこと。

「所見」

低域、高域共にしっかりしており、機体以上に良い音だと思います。

以上

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